右の大腿部に類楕円形の腫瘤あり。

T1強調像で内部は筋肉と等信号〜一部境界不明瞭な不均一な高信号あり。T2強調像では、不均一な高信号でflow voidを疑う低信号あり。

3ヶ月で6cmから9cmに急速に増大していることからも悪性軟部腫瘍が疑われます。

  • a:膿瘍:T2強調像で基本的に均一な高信号。拡散強調像は今回ありませんが、あれば高信号となります。
  • b:粉瘤:こちらも基本的にT2強調像均一な高信号が多い。拡散強調像は今回ありませんが、あれば高信号となります。
  • c:脂肪腫:単なる脂肪腫ならば皮下脂肪と同じ信号強度(T1強調像、T2強調像で高信号)となります。
  • e:ガングリオン:T2強調像で基本的に均一で著明な高信号。

今回は、

  • 不均一な信号強度がある。
  • サイズが急速に大きくなっている。かつ10cmと全体のサイズが大きい。
  • 他の選択肢の画像所見とは一致しない。

これらから悪性軟部腫瘍の可能性が最も高いということができます。

正解:d

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