造影CTを施行するにあたり事前に確認すべきこととして最も重要なのはどれか。
a 喫煙歴
b 飲酒歴
c 肝機能
d 腎機能
e 認知機能

造影CTを施行するにあたり、重要なことはこの中では、

  • 腎機能

となります。

腎機能障害がある方に造影剤を投与すると造影剤腎症を起こすリスクがあります。

造影剤腎症(CIN:contrast induced nephropathy)とは?

ヨード造影剤投与72時間以内SCrが前値より0.5mg/dL以上または25%以上増加した場合、造影剤腎症とする。

※ただ多くの定義が用いられており、標準化が必要とされている。

この造影剤腎症は、腎機能低下に応じて増加するため、検査直近の値を用いて、腎機能評価を行うことが大切です。

数年前の値を見て正常だったから大丈夫というわけにはいかないということです。

一般的に半年以内のCrやeGFRのデータが望まれます。

 

このほか、造影CTを施行するにあたり、重要な患者さんのデータ・既往としては、

  • アレルギー歴
  • 喘息
  • 内服している薬剤(ビグアナイド系糖尿病など)

などがあります。

従って正解はdとなります。

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