70歳の女性。数か月前から食後に心窩部痛があるため来院した。体温 37.1 ℃。 血圧 124/62 mmHg。眼球結膜に黄染を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 432 万、白血球 7,600、血小板 26 万。血液生化学所見: 総ビリルビン 7.9 mg/dL、直接ビリルビン 5.2 mg/dL、AST 271 U/L、ALT 283 U/L、ALP 2,118 U/L(基準 115〜359)、γ-GTP 605 U/L(基準〜50)、アミラーゼ 42 U/L(基準 37〜160)。CRP 6.1 mg/dL。ERCPを別に示す。 最も可能性が高いのはどれか。

a 原発性胆汁性胆管炎
b Mirizzi 症候群
c 総胆管結石
d 肝細胞癌
e 胆管癌

70歳の女性。数か月前から食後に心窩部痛があるため来院した。体温 37.1 ℃。 血圧 124/62 mmHg。眼球結膜に黄染を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知 しない。血液所見:赤血球 432 万、白血球 7,600、血小板 26 万。血液生化学所見: 総ビリルビン 7.9 mg/dL、直接ビリルビン 5.2 mg/dL、AST 271 U/L、ALT 283 U/L、ALP 2,118 U/L(基準 115〜359)、γ-GTP 605 U/L(基準〜50)、アミラーゼ 42 U/L(基準 37〜160)。CRP 6.1 mg/dL

→身体所見や採血データから閉塞性黄疸を認めています。

ERCPでは肝内胆管〜総肝管の不整な狭窄を認めています。

(肝門部)胆管癌を疑う所見です。

なお総胆管結石の場合は結石部位が抜けて見えます。
このように不整な壁肥厚により胆管が細くなるのは胆管癌の所見です。

ERCPとは?

ERCPとは、Endoscopic retrograde cholangiopancreatographyの頭文字をとった略語で、日本語名にすると内視鏡的逆行性胆管膵管造影を言います。

今回のように胆道の描出に優れていますが、侵襲的な検査であるため、胆道の評価の目的としては、MRI装置を用いたMRCPがまずは撮影される傾向がとくに最近はあります。

ERCPについてはこちらの動画でまとめました。