腫瘍マーカー高値であり、胸部CTで多発肺結節を認めています。

→多発肺転移を疑う所見です。

また造影腹部CTでは傍大動脈にリンパ節腫大を認めています。(上の画像のオレンジ部分はいずれもリンパ節転移を疑うリンパ節腫大です)

→リンパ節転移を疑う所見です。

精巣腫瘍では、この部位のリンパ節転移が重要です。

つまり、多発肺転移・リンパ節転移がある場合の精巣腫瘍の治療方針を問う問題です。

精巣腫瘍が疑われる場合には、まず病気のある側の精巣を摘出する手術を行います。そして、手術で取り出した組織を顕微鏡で調べる(病理診断)と同時にCTなどの画像診断によって、腫瘍の種類と病期を確定します。(国立がん研究センター がん情報サービス)

となるように、まずは高位精巣摘除術を行います。

従って、正解は、eとなります。

正解:e

精巣のリンパ路1)

精巣のリンパ路は、精索→精巣静脈に沿って上行し、腎門部レベルの腹部大動脈周囲リンパ節に注ぎます。

  • 右側:腎門部レベルの下大静脈外側リンパ節に初発転移を来しやすい。
  • 左側:腎門部レベルの傍大動脈リンパ節に初発転移を来しやすい。

ときに反対側へ交差することもあり、とくに右から左に多いとされます。

参考文献:

1)臨床画像 Vol.20.No.4,2004 P63(451)