第119回医師国家試験 F34(2025年)
正答:b・c・e
問題
アニオンギャップが開大する病態はどれか。3つ選べ。
a.下痢
b.糖尿病ケトアシドーシス
c.乳酸アシドーシス
d.尿細管性アシドーシス
e.尿毒症
正答の理由
アニオンギャップ〈AG〉は通常Na−(Cl+HCO3−)で求めます。測定されない陰イオンが増えるbの糖尿病ケトアシドーシス、cの乳酸アシドーシス、eの尿毒症が開大性代謝性アシドーシスを生じます。
各選択肢の検討
a.下痢:HCO3−喪失をCl増加が補い、通常はAG正常性の代謝性アシドーシスです。
b.糖尿病ケトアシドーシス:正しい。ケトン体の陰イオンが増加します。
c.乳酸アシドーシス:正しい。乳酸の蓄積によりAGが開大します。
d.尿細管性アシドーシス:通常は高Cl性・AG正常性の代謝性アシドーシスです。
e.尿毒症:正しい。進行腎不全でリン酸・硫酸などの陰イオンが蓄積します。
覚えるポイント
AGはアルブミン濃度などにも影響されるため、酸塩基所見と背景を合わせて評価します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。