第119回医師国家試験 F2(2025年)
正答:a
問題
大腿静脈の周辺臓器の解剖で誤っているのはどれか。
a.鼠径靱帯は坐骨結節に付着する。
b.鼠径靱帯の頭側には後腹膜腔がある。
c.縫工筋は大腿三角の一辺を構成する。
d.大腿静脈は大腿動脈の内側を走行する。
e.大腿神経は大腿動脈の外側を走行する。
正答の理由
誤っているのはaです。鼠径靱帯は上前腸骨棘から恥骨結節へ走り、坐骨結節には付着しません。大腿血管を扱う際は、鼠径靱帯直下で外側から神経・動脈・静脈の順に並ぶことも重要です。
各選択肢の検討
坐骨結節への付着:誤り。正しくは上前腸骨棘と恥骨結節です。
頭側の後腹膜腔:鼠径靱帯より頭側の血管は骨盤内・後腹膜の血管へ連続します。高位穿刺では後腹膜出血にも注意します。
縫工筋:大腿三角の外側境界を構成します。上辺は鼠径靱帯、内側境界は長内転筋です。
静脈と動脈:鼠径部では大腿静脈が大腿動脈の内側に位置します。
神経と動脈:大腿神経は大腿動脈の外側に位置します。
覚えるポイント
鼠径部の基本配列は外側から神経・動脈・静脈です。穿刺時には超音波で個々の走行を確認します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。