鳴っていない電話の着信音が聞こえる体験は幻聴|第119回医師国家試験E19

第119回医師国家試験 E19(2025年)

正答:e

問題

幻覚を強く示唆する患者の発言はどれか。

a.「(人から見られている場面で)とても緊張します」

b.「(道を歩きながら)知らない人が私を見て笑うのです」

c.「(通常の食事をしながら)砂を嚙んでいるように感じます」

d.「(天井のしみを見ながら)あれは私を殺そうとしているサインです」

e.「(鳴っていない携帯電話を見せながら)今もこの電話の着信音がやまないのです」

正答の理由

幻覚は対応する外的刺激がないのに知覚が生じる体験です。実際には鳴っていない携帯電話から着信音が聞こえるというeが、幻聴を強く示唆します。実在する対象に誤った意味を与える妄想的解釈と区別します。

各選択肢の検討

a.人前でとても緊張する:社会的場面の不安を示す発言です。

b.知らない人が自分を見て笑う:関係念慮・関係妄想などを考える発言で、外的刺激のない知覚とは限りません。

c.食事が砂を嚙むように感じる:比喩的な不快感や味覚の変化などもあり、この発言だけで幻覚とは判断できません。

d.天井のしみは殺されるサイン:実在するしみに妄想的な意味を付ける発言です。

e.鳴っていない電話の音が聞こえる:正しい。対応する音刺激がないのに聴覚体験が生じています。

覚えるポイント

幻覚は知覚の障害、妄想は確信・解釈の障害として整理します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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