反復する顎下部腫脹と高吸収結石から唾石症を考える|第119回医師国家試験D11

第119回医師国家試験 D11(2025年)

正答:d

問題

左下顎部腫脹を反復する患者の頸部単純CT(別冊No.3)を別に示す。

考えられる疾患はどれか。

a.Sjögren 症候群

b.顎下腺腫瘍

c.舌下腺腫瘍

d.唾石症

e.リンパ管腫

左顎下部、唾液腺導管付近の高吸収結石。
別冊No.3:頸部単純CT / 出典:厚生労働省・第119回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

CTで左顎下腺の導管付近に明瞭な高吸収結石を認めます。反復する左下顎部の腫脹と合わせ、dの唾石症が最も考えられます。結石が唾液の流出を妨げ、唾液腺の腫脹・疼痛を繰り返します。

画像の見方

画像右側にあたる患者左側の口腔底後方・顎下部に、骨から離れた明瞭な高吸収結石を認めます。反復する腫脹と合わせて唾石症を考えます。

各選択肢の検討

a.Sjögren症候群:唾液・涙液分泌低下などを評価する疾患で、本例の局所的な高吸収結石とは異なります。

b.顎下腺腫瘍:腫瘤を形成しますが、本例では導管付近の結石と反復する閉塞性腫脹を考えます。

c.舌下腺腫瘍:今回の明瞭な石灰化結石と病歴から最も考える病態ではありません。

d.唾石症:正しい。顎下腺・導管の唾石による流出障害を考えます。

e.リンパ管腫:通常は囊胞性病変で、本例の高吸収結石とは異なります。

覚えるポイント

食事時に顎下部が腫れて痛み、その後軽快する病歴は唾石による閉塞の手掛かりです。本問で明示されない食事との関係は診断の補足として確認します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第119回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました