束状Auer小体を伴うAPLはt(15;17)を確認する|第119回医師国家試験D10

第119回医師国家試験 D10(2025年)

正答:d

問題

骨髄血塗抹May‐Giemsa染色標本(別冊No.2)を別に示す。

この患者にみられる染色体異常はどれか。

a.t(4;14)

b.t(8;21)

c.t(9;22)

d.t(15;17)

e.t(16;16)

異常前骨髄球と束状のAuer小体を含む細胞。
別冊No.2:骨髄血塗抹May-Giemsa染色 / 出典:厚生労働省・第119回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

骨髄塗抹標本で顆粒の豊富な異常前骨髄球と、Auer小体が束状に集まる細胞を認め、急性前骨髄球性白血病〈APL〉を考えます。代表的な染色体異常はdのt(15;17)で、PML::RARA融合遺伝子を形成します。

画像の見方

顆粒の豊富な異常前骨髄球が多く、中央付近に束状の針状構造を含む細胞を認めます。Auer小体の束をもつファゴット細胞を考え、APLを疑います。

各選択肢の検討

a.t(4;14):主に多発性骨髄腫でみられる染色体異常です。

b.t(8;21):RUNX1::RUNX1T1を伴う急性骨髄性白血病に関連します。

c.t(9;22):BCR::ABL1を形成し、慢性骨髄性白血病や一部の急性リンパ性白血病などでみられます。

d.t(15;17):正しい。典型的APLでPML::RARAを形成します。

e.t(16;16):CBFB::MYH11を伴う急性骨髄性白血病に関連します。

覚えるポイント

APLでは重い出血・DICを合併し得るため、形態から疑った時点で迅速に対応し、遺伝子・染色体検査で確認します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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