幼児の精密聴力評価にABRを用いる|第119回医師国家試験D7

第119回医師国家試験 D7(2025年)

正答:d

問題

3歳児健康診査で難聴が疑われた児に実施する精密検査で適切なのはどれか。

a.語音聴力検査

b.自記オージオメトリ

c.純音聴力検査

d.聴性脳幹反応〈ABR〉

e.ティンパノメトリ

正答の理由

乳幼児では、音が聞こえたかを一貫して答える検査が難しいことがあります。dの聴性脳幹反応〈ABR〉は音刺激に対する電気的反応を測定する他覚的検査であり、難聴が疑われる児の精密評価に適しています。発達に応じた遊戯聴力検査なども組み合わせます。

各選択肢の検討

a.語音聴力検査:言葉を聞いて答える検査で、言語理解や協力の程度に左右されます。本問でまず選ぶ他覚的精密検査はABRです。

b.自記オージオメトリ:被検者が音の聞こえに応じて操作する必要があり、3歳児の基本的な精密検査として適しません。

c.純音聴力検査:年齢・発達に応じた方法で実施する場合はありますが、通常の自覚的検査より、ここでは他覚的なABRを選びます。

d.聴性脳幹反応〈ABR〉:正しい。児の言語反応に依存せず聴覚反応と閾値を評価できます。

e.ティンパノメトリ:中耳の状態の評価に有用ですが、聴力そのものを精密に測定する検査ではありません。

覚えるポイント

小児難聴は他覚的検査と年齢に合った行動聴力検査を組み合わせて評価します。中耳検査だけで聴力正常とは判断しません。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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