過敏性腸症候群は下血を説明しない|第119回医師国家試験C30

第119回医師国家試験 C30(2025年)

正答:d

問題

下血を認めないのはどれか。

a.大腸癌

b.潰瘍性大腸炎

c.虚血性大腸炎

d.過敏性腸症候群

e.非閉塞性腸管虚血症〈NOMI〉

正答の理由

過敏性腸症候群は腹痛と便通異常を呈する機能性消化管疾患で、腸粘膜の潰瘍や壊死による出血を特徴としません。したがってdが正解です。下血があれば、過敏性腸症候群だけで説明せず器質的疾患を評価します。

各選択肢の検討

a.大腸癌:腫瘍からの出血によって血便・下血を起こし得ます。

b.潰瘍性大腸炎:大腸粘膜の炎症・潰瘍によって血性下痢などを呈します。

c.虚血性大腸炎:虚血による粘膜障害で腹痛と下血を起こし得ます。

d.過敏性腸症候群:この疾患自体では下血を説明しません。

e.NOMI:腸管虚血・壊死に伴う出血を起こし得ます。ただし下血がない時期もあります。

覚えるポイント

血便・下血は警告徴候です。ほかの出血性疾患の合併はあり得るため、「IBS患者なら出血しない」という意味ではありません。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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