第119回医師国家試験 C15(2025年)
正答:e
問題
正常の血清蛋白電気泳動を以下に示す。
多発性骨髄腫でみられるM蛋白が出現する分画はどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
図は陽極側からアルブミン、α1、α2、β、γの順です。⑤がγグロブリン分画であり、多発性骨髄腫では単クローン性免疫グロブリンであるM蛋白による鋭いピークが典型的にみられるため、eが正解です。提示図自体は正常の泳動像です。
画像の見方
陽極側から、大きな①アルブミンのピーク、②α1、③α2、④β、幅広い⑤γ分画が並んでいます。図の⑤は正常のγ分画であり、多発性骨髄腫でみられる狭く鋭いMピークそのものを示しているわけではありません。
各選択肢の検討
a.①:アルブミン分画です。
b.②:α1グロブリン分画です。
c.③:α2グロブリン分画です。
d.④:βグロブリン分画です。
e.⑤:γグロブリン分画で、本設問の正答です。
覚えるポイント
M蛋白は典型的にはγ分画の狭いピークとして認めます。ただしIgA型などβ領域に泳動される例もあり、分画だけで確定せず免疫固定法などで確認します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。