尿潜血強陽性と沈渣赤血球の乖離|第119回医師国家試験C10

第119回医師国家試験 C10(2025年)

正答:d

問題

尿所見で、潜血3+、沈渣に赤血球1〜4/HPFを示すのはどれか。

a.腎梗塞

b.膀胱癌

c.尿路結石

d.自己免疫性溶血性貧血

e.膜性増殖性糸球体腎炎

正答の理由

尿潜血反応は赤血球そのものだけでなく、ヘモグロビンやミオグロビンにも反応します。潜血3+なのに赤血球が1〜4/HPFと少ない場合は、ヘモグロビン尿などを考えます。選択肢では血管内溶血を伴い得る自己免疫性溶血性貧血が該当し、dが正解です。

各選択肢の検討

a.腎梗塞:腎由来の出血による血尿では沈渣赤血球も増えることが考えられます。

b.膀胱癌:尿路からの出血による血尿を起こします。

c.尿路結石:尿路粘膜の損傷による血尿を起こします。

d.自己免疫性溶血性貧血:血管内溶血を伴う場合、ヘモグロビン尿で潜血陽性と赤血球数が乖離し得ます。

e.膜性増殖性糸球体腎炎:糸球体性血尿では沈渣に赤血球を認めます。

覚えるポイント

潜血陽性を直ちに赤血球尿と同一視しません。自己免疫性溶血性貧血の全例が血管内溶血やヘモグロビン尿を呈するわけではありません。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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