猩紅熱と溶連菌感染後糸球体腎炎|第118回医師国家試験D65

第118回医師国家試験 D65(2024年)

正答:d

問題

8歳の女児。顔面および体幹部の発疹を主訴に父親に連れられて来院した。昨日から微熱があり、本日、顔面や体幹部に皮疹が出現したため受診した。体温37.7 °C。顔面の皮膚所見(別冊No. 26)を別に示す。全身状態は良好である。咽頭発赤を認める。A群β溶連菌迅速検査は陽性だった。

この患児の注意すべき合併症はどれか。

a.冠動脈瘤

b.間質性肺炎

c.血小板減少

d.急性糸球体腎炎

e.亜急性硬化性全脳炎

顔面の発赤と口周囲の蒼白。
別冊No.26:顔面の皮膚所見 / 出典:厚生労働省・第118回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

発熱、咽頭発赤、発疹にA群β溶連菌迅速検査陽性を伴い、猩紅熱と考える。A群溶血性レンサ球菌感染後には、免疫学的機序で急性糸球体腎炎を生じることがあり、血尿・浮腫・高血圧などに注意する。顔面の発赤だけで伝染性紅斑と判断しない。

画像の見方

頬の発赤と口周囲の比較的白い部分がみられる。発熱・咽頭発赤と溶連菌迅速検査陽性を合わせ、猩紅熱に伴う皮膚所見として判断する。

各選択肢の検討

a:川崎病の重要な合併症であり、本例の溶連菌感染後に選ぶものではない。

b:本疾患で注意する代表的合併症としては急性糸球体腎炎を選ぶ。

c:溶連菌感染後の本例で最も注意すべき選択肢ではない。

d:正しい。咽頭炎や皮膚感染後に溶連菌感染後糸球体腎炎を起こしうる。

e:麻疹後、長い潜伏期間を経て発症する疾患である。

覚えるポイント

猩紅熱の原因はA群溶血性レンサ球菌。感染後糸球体腎炎にも注意する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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