ARDSではサーファクタントの減少・機能不全と肺胞虚脱|第118回医師国家試験D8

第118回医師国家試験 D8(2024年)

正答:e

問題

急性呼吸窮迫症候群〈ARDS〉の病態で正しいのはどれか。

a.気道抵抗低下

b.肺血管抵抗低下

c.肺内シャント減少

d.肺コンプライアンス増加

e.肺サーファクタント減少

正答の理由

eです。ARDSでは肺胞上皮・血管内皮の傷害で透過性亢進型肺水腫を来し、サーファクタントの産生低下や不活化が生じます。肺胞が虚脱して換気できない部分を血流が通るため肺内シャントが増え、肺は硬くなってコンプライアンスが低下します。

各選択肢の検討

a.気道抵抗低下:ARDSの主病態を表す所見ではありません。

b.肺血管抵抗低下:低酸素性血管収縮や血管床の変化などにより、むしろ上昇し得ます。

c.肺内シャント減少:無気肺や肺胞浸水により増加します。

d.コンプライアンス増加:肺胞虚脱や浮腫により低下します。

e.サーファクタント減少:肺胞上皮傷害に伴う産生低下・機能不全が病態に関与します。

覚えるポイント

ARDSは「肺胞が開きにくく、換気しにくいのに血流は通る」ため、重い低酸素血症を来します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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