第118回医師国家試験 B38(2024年)
正答:e
問題
72歳の女性。脳梗塞で入院治療し、リハビリテーション後に自宅退院して3か月が経過した。現在は①マンションに一人暮らしをしている。右上下肢に軽度の運動麻痺が残存し、②長距離を歩くことができない。入院前は③おしゃべり好きで俳句教室に通うのが趣味であったが、俳句教室の入口の④階段を昇ることができないため最近は通っていない。退院してから⑤家に閉じこもりがちになっている。
下線部のうち、国際生活機能分類〈ICF〉の参加制約に分類されるのはどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤
正答の理由
eの⑤です。家に閉じこもり、趣味である俳句教室などの社会生活へ関わりにくくなっている状態は参加制約です。歩行・階段などの課題を遂行できないことは活動制限として捉え、性格や住環境などの背景因子とは区別します。
各選択肢の検討
a.①一人暮らし:生活・環境に関する背景情報です。
b.②長距離歩行ができない:歩行という課題の遂行困難で、活動制限です。
c.③おしゃべり好き:本人の性格・好みという個人因子に当たります。
d.④階段を昇れない:昇段動作の困難は活動制限です。入口の階段自体は環境因子です。
e.⑤閉じこもり:社会生活への関与が制限されている参加制約です。
覚えるポイント
機能障害、活動制限、参加制約を分けつつ、相互に影響する背景因子も確認します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。