第118回医師国家試験 B20(2024年)
正答:c
問題
妄想はどれか。
a.「床に小さな虫が沢山見えます」
b.「母親の声で名前を呼ばれるのが聞こえます」
c.「盗聴器を体に埋め込まれて監視されています」
d.「腹の中にあるゴムの球が動き回るのを感じます」
e.「何を食べても砂を嚙んでいるようでおいしくないです」
正答の理由
cです。「盗聴器を埋め込まれ監視されている」という内容は、現実には根拠がないのに確信する被害的な妄想を示します。妄想は考え・信念の障害であり、存在しないものが見える、聞こえるなどの知覚の障害とは区別します。
各選択肢の検討
a.小さな虫が見える:対象がないのに見える訴えで、幻視を考えます。
b.母親の声が聞こえる:実際には声がしない状況なら幻聴です。
c.盗聴器による監視:被害的な内容を確信する妄想の例です。
d.腹内のゴム球が動く感覚:身体内部の異常な知覚で、体感幻覚を考えます。
e.砂を嚙むようでおいしくない:味覚や食感の異常の訴えで、妄想という信念の表現ではありません。
覚えるポイント
「何を知覚するか」と「何を確信しているか」を分けて評価します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。