第118回医師国家試験 A9(2024年)
正答:d
問題
神経性過食症〈大食症〉で正しいのはどれか。
a.自己肯定感が高い。
b.過活動になることが多い。
c.肥満に対する恐怖心はない。
d.自己誘発嘔吐と下剤乱用を反復することが多い。
e.食事をコントロールできるという感覚は保たれる。
正答の理由
神経性過食症は、制御できない感覚を伴う過食と、体重増加を防ぐ不適切な代償行動を繰り返す病態です。自己誘発嘔吐や下剤乱用がよくみられるため、dが正解です。
各選択肢の検討
a.自己肯定感が高い:自己評価の低さや、体型・体重による自己評価が問題になり得ます。
b.過活動になることが多い:過剰な運動を伴うことはありますが、過活動を基本的な特徴とする選択肢ではありません。
c.肥満に対する恐怖心はない:体重増加や肥満への恐怖、体型への強いこだわりを伴います。
d.自己誘発嘔吐と下剤乱用を反復することが多い:正しい。排出行動は不適切な代償行動の一つです。
e.食事をコントロールできるという感覚は保たれる:過食時には食べることを止められない、コントロールできない感覚を伴います。
覚えるポイント
嘔吐や下剤乱用は低K血症、不整脈、脱水などの身体障害を起こします。代償行動には絶食・過剰な運動もあり、全例が嘔吐と下剤乱用の両方を行うわけではありません。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。