術中迅速病理は未固定組織の凍結切片で判断する|第117回医師国家試験F31

第117回医師国家試験 F31(2023年)

正答:b・d

問題

手術中に行う迅速病理診断で正しいのはどれか。2つ選べ。

a.予定手術全例に対して行われる。

b.目的として切除範囲の決定がある。

c.検体をホルマリンに浸漬して提出する。

d.凍結してから切片を作成する。

e.免疫染色を行う。

正答の理由

術中迅速診断は、手術中に病変の性状や切除断端、転移等を調べ、切除範囲や術式の判断に役立てます。通常は未固定の組織を凍結して薄切・染色するため、b・dが正しい選択肢です。永久標本での最終診断と一致しない場合もあり、迅速診断の限界を踏まえます。

各選択肢の検討

a.手術方針への影響と必要性を考えて行い、全例に実施するわけではありません。

b.正しい。切除断端や病変の良悪性等を確認し、切除範囲の判断を支えます。

c.原則として未固定で提出します。通常の迅速凍結診断の検体をホルマリンに入れません。

d.正しい。凍結切片を作り、短時間で染色・観察します。

e.通常の術中迅速診断で一律に行う検査ではありません。施設や目的によって迅速免疫染色を追加する場合はあります。

覚えるポイント

迅速診断は手術中の意思決定を支える検査で、未固定検体が基本。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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