第117回医師国家試験 F16(2023年)
正答:a
問題
肝細胞癌に対し肝動脈化学塞栓療法が行われるのはどれか。
| 肝予備能 | 腫瘍の最大径 | 腫瘍の個数 | 肝外転移 | 門脈本幹閉塞 | |
|---|---|---|---|---|---|
| a | Child A | 4 cm | 4 | なし | なし |
| b | Child A | 4 cm | 4 | あり | なし |
| c | Child B | 4 cm | 4 | なし | あり |
| d | Child B | 4 cm | 4 | あり | なし |
| e | Child C | 4 cm | 4 | なし | なし |
正答の理由
肝予備能が保たれ、肝外転移や門脈本幹閉塞のない多発肝細胞癌が、選択肢の中では肝動脈化学塞栓療法〈TACE〉の適応です。aはChild A、最大径4 cm・4個で、肝動脈を介した局所領域治療が可能な条件を満たします。
各選択肢の検討
a.正しい。肝予備能が良好で、肝内の多発病変を治療する条件です。
b.肝外転移があり、全身薬物療法を中心に検討します。
c.門脈本幹閉塞があり、塞栓による肝虚血・肝不全の危険が問題になります。
d.肝外転移があり、肝内病変だけの塞栓を標準的な第一選択とはしません。
e.Child Cでは肝予備能が不良で、TACE後の肝不全リスクが高くなります。
覚えるポイント
TACEは腫瘍の数・大きさだけでなく、肝予備能、転移、門脈血流を確認する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。