完全大血管転位症の出生直後対応|第117回医師国家試験F14

第117回医師国家試験 F14(2023年)

正答:c

問題

出生後、緊急で治療介入が必要な疾患はどれか。

a.心房中隔欠損症

b.心室中隔欠損症

c.完全大血管転位症

d.部分肺静脈還流異常症

e.房室中隔欠損症〈心内膜床欠損症〉

正答の理由

完全大血管転位症では体循環と肺循環が並列になり、両循環間の血液混合が不足すると出生直後から重い低酸素血症を来します。動脈管維持のためのプロスタグランジン投与、必要に応じた心房中隔裂開などで混合を確保し、早期の根治手術につなげます。

各選択肢の検討

a.通常、出生直後の緊急治療を必要とする疾患ではありません。

b.大きな欠損では心不全を来しますが、通常は肺血管抵抗が低下する出生後の時期に問題となります。

c.正しい。生存には両循環間の交通・血液混合が必要です。

d.部分型では還流異常の量に応じて評価し、通常は出生直後の緊急介入を要しません。閉塞を伴う総肺静脈還流異常症とは区別します。

e.大きな短絡では乳児期の心不全を来しますが、この中で出生直後の緊急性が最も高いのは完全大血管転位症です。

覚えるポイント

チアノーゼ性先天性心疾患では、動脈管依存性と心房レベルの混合を急いで評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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