Wernicke失語の責任病巣|第117回医師国家試験F8

第117回医師国家試験 F8(2023年)

正答:d

問題

右利き患者の頭部単純MRIのFLAIR像(別冊No.1A〜E)を別に示す。

Wernicke失語を認めるのはどれか。

a.A

b.B

c.C

d.D

e.E

頭部MRI FLAIR像A〜E
別冊No.1 A〜E / 出典:厚生労働省・第117回F別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

右利きでは通常、左半球が言語優位半球です。Wernicke失語は主に優位半球の上側頭回後部を含む領域の障害で生じます。Dに左側頭葉後方のFLAIR高信号病変を認めるためdを選びます。

画像の見方

Dでは画像右側にあたる左側頭葉後方に皮質・皮質下のFLAIR高信号を認めます。言語理解に関係する左側頭葉後方の障害として読みます。

各選択肢の検討

a.Aは左大脳半球内側の前方病変で、上側頭回後部の病変ではありません。

b.Bは左前頭部の病変で、後方側頭葉のWernicke領域と一致しません。

c.Cは左半球の深部病変で、典型的な責任部位である後方側頭葉の病変ではありません。

d.正しい。左側頭葉後方の病変がWernicke失語に対応します。

e.Eは脳幹の病変で、失語より構音・眼球運動などの症候を考える位置です。

覚えるポイント

流暢だが理解が障害される失語では、言語優位半球の後方側頭葉を確認する。右利きから優位半球を推定するが例外もある。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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