第117回医師国家試験 F6(2023年)
正答:d
問題
医療関連死に含まれないのはどれか。
a.術中の大量出血による死亡
b.輸液ポンプの誤用による死亡
c.負荷心電図検査中の心室細動による死亡
d.在宅療養中の肺がん終末期の肺炎による死亡
e.入院中に発生した重度褥瘡に起因する敗血症による死亡
正答の理由
医療関連死は医療行為や療養管理との因果関係を問題にします。終末期肺癌患者が在宅で肺炎により死亡したという記載だけでは、提供医療に起因する死亡とは判断できず、本問では原疾患・合併症の自然経過としてdを選びます。
各選択肢の検討
a.手術に関連して生じた出血による死亡です。過失の有無とは別に医療との関連があります。
b.医療機器の使用に関連した死亡です。
c.診断目的の負荷検査に関連した死亡です。
d.正解。終末期に生じた肺炎だけでは医療に起因した死亡とはいえません。
e.入院中の療養管理に関連して生じた褥瘡からの敗血症は医療関連死として検討します。
覚えるポイント
医療関連死という広い概念と、医療事故調査制度の届出対象を区別する。制度上は医療に起因するか疑われ、かつ予期しなかった死亡等であることを個別に判断する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。