第117回医師国家試験 E3(2023年)
正答:e
問題
女性の骨盤内炎症性疾患を最も示唆する身体所見はどれか。
a.帯下の悪臭
b.脾臓の触知
c.子宮口の開大
d.下腹部腫瘤触知
e.Douglas窩の圧痛
正答の理由
骨盤内炎症性疾患では子宮・卵管・付属器や骨盤腹膜の炎症による圧痛を認めます。後腟円蓋を介して評価するDouglas窩の圧痛は骨盤腹膜炎を示唆するため、選択肢ではeが最も適切です。圧痛だけで原因を確定せず、妊娠関連疾患なども鑑別します。
各選択肢の検討
a.腟炎などでもみられ、骨盤内の上行性感染を最も直接に示す所見ではありません。
b.脾腫を示す所見で、骨盤内炎症の典型的所見ではありません。
c.流産・分娩などで評価する所見で、PIDを最も示唆する所見ではありません。
d.付属器膿瘍等でも生じますが、腫瘍など他の原因も多く、選択肢では圧痛を優先します。
e.正しい。骨盤腹膜の炎症を示唆します。
覚えるポイント
PIDでは子宮・付属器・子宮頸部移動時の圧痛や骨盤腹膜刺激を評価する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。