第117回医師国家試験 D13(2023年)
正答:d
問題
ボールなどによる前胸部打撲後の心停止について正しいのはどれか。
a.高齢者での報告例が多い。
b.死亡に至ることはまれである。
c.受傷後、 1 週間前後に心停止が生じる。
d.速やかな AED の使用が予後改善に有効である。
e.迷走神経反射から生じる洞性徐脈が原因である。
正答の理由
心臓震盪では、心臓の電気的に脆弱な時相に前胸部への衝撃が加わることで心室細動を生じます。直ちに救援要請、胸骨圧迫、AEDによる早期除細動を行うことが予後改善に重要です。
各選択肢の検討
a.高齢者での報告例が多い。:若年者、特にスポーツ中の事例が知られます。
b.死亡に至ることはまれである。:致死的になり得る緊急病態です。
c.受傷後、 1 週間前後に心停止が生じる。:典型的には打撲直後に倒れ、遅れて1週間前後に生じるという説明ではありません。
d.速やかな AED の使用が予後改善に有効である。:正しい。心室細動に対する早期除細動が重要です。
e.迷走神経反射から生じる洞性徐脈が原因である。:典型的な機序は心室細動で、迷走神経反射による洞性徐脈ではありません。
覚えるポイント
胸への衝撃後に反応・正常な呼吸がなければ、直ちに胸骨圧迫とAED。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。