近年急増する粗死亡率の曲線は老衰|第117回医師国家試験C29

第117回医師国家試験 C29(2023年)

正答:c

問題

我が国の主要死因別にみた死亡率(人口10万対)の推移(別冊No.2)を別に示す。

Aはどれか。

a.自殺

b.肺炎

c.老衰

d.肝疾患

e.不慮の事故

Aは2000年代後半から上昇し約100に達する太い黒線。
別冊No.2:主要死因別死亡率の推移 / 出典:厚生労働省・第117回C別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

Aは戦後に低下したのち、2000年代後半以降に急増し、図の終端で人口10万人当たり約100人となる曲線です。高齢化とともに近年の粗死亡率が増加した老衰に対応するため、cを選びます。

画像の見方

矢印Aは太い黒線を示します。戦後の低下後に低い水準が続き、2000年代後半から上向いて近年は約100人/人口10万人に達しています。近年に急増する老衰の粗死亡率の特徴です。

各選択肢の検討

a.自殺:図の近年のAほど高い死亡率ではなく、2000年代後半以降にこのような急増をする系列ではありません。

b.肺炎:近年は2017年の死因分類の変更などにも注意が必要ですが、Aのように急増する老衰の曲線とは異なります。

c.老衰:正しい。近年増加し、2020年の人口10万対死亡率は107.3です。

d.肝疾患:図の近年のAより低い率で推移しています。

e.不慮の事故:近年は人口10万対約30人で、Aの約100人の曲線とは異なります。

覚えるポイント

人口10万対の粗死亡率であり、年齢構成を調整した年齢調整死亡率ではありません。高齢化の影響も考えて読みます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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