ICFは生活機能と環境因子の相互作用を捉える|第117回医師国家試験C20

第117回医師国家試験 C20(2023年)

正答:b

問題

国際生活機能分類〈ICF〉について正しいのはどれか。

a.障害者を対象とした分類である。

b.参加制約は生活環境に起因する。

c.障害程度を基準にした分類である。

d.機能障害のために活動制限が生じる。

e.参加制約と社会的不利は同義語である。

正答の理由

ICFでは心身機能・身体構造、活動、参加と、環境因子・個人因子との相互作用を捉えます。生活環境の障壁が社会参加を妨げることがあり、選択肢ではbが適切です。参加制約の原因を生活環境だけに限定する意味ではありません。

各選択肢の検討

a.障害者だけ:ICFはすべての人の健康や生活機能に適用できる枠組みです。

b.生活環境:正しい。利用できない交通機関や建物、偏見などは参加の障壁になり、支援や環境整備で制約が軽減することがあります。

c.障害程度の分類:障害の重さだけでなく、生活機能の各領域と背景因子を記述します。

d.機能障害から活動制限:単純な一方向の因果関係として必然的に捉えるものではありません。環境・支援・活動の工夫などが相互に影響します。

e.参加制約と社会的不利:旧ICIDHの社会的不利を単に言い換えただけではなく、生活機能と背景因子の相互作用を重視する概念です。

覚えるポイント

同じ身体機能でも、支援や物理的・社会的環境によって実際の活動・参加は変わります。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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