第117回医師国家試験 C3(2023年)
正答:b
問題
交絡因子について正しいのはどれか。
a.偶然誤差の一種である。
b.曝露因子と関連している。
c.コホート研究では発生しない。
d.統計的に有意でなければ無視できる。
e.データを収集した後には新しい交絡は発生しない。
正答の理由
交絡とは、曝露と結果の関係が第三の因子の影響によって歪むことです。典型的な交絡因子は曝露と関連し、曝露とは別に結果の危険因子となり、曝露から結果に至る因果経路の中間因子ではありません。したがってbが正しい選択肢です。
各選択肢の検討
a.偶然誤差:誤り。交絡は標本数を増やすだけでは解消しない系統的な歪みです。
b.曝露との関連:正しい。曝露群と非曝露群で分布が異なる第三因子が関係を歪めます。
c.コホート研究:観察研究であるコホート研究でも交絡は生じます。
d.統計的有意性:p値だけで交絡の有無や重要性を決められません。事前の因果関係や推定値への影響を検討します。
e.収集後の交絡:データ収集の終了で交絡が解消するわけではありません。未測定因子や追跡中に変わる因子、解析方法にも注意が必要です。
覚えるポイント
交絡因子の調整と、因果経路上の中間因子の調整を同一視しないことが大切です。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。