第117回医師国家試験 A25(2023年)
正答:b
問題
48歳の男性。右眼の視力障害を主訴に来院した。保護眼鏡を装用せずに作業していたところ、右眼に鉄片異物が入り、その後右眼が見えなくなった。視力は右眼手動弁(矯正不能)、左眼1.2(矯正不能)。
診断に有用な検査はどれか。
a.蛍光眼底造影
b.眼窩部単純CT
c.網膜電図〈ERG〉
d.眼部超音波検査
e.眼窩部単純MRI
正答の理由
鉄片が飛入した直後に視力障害を来しており、眼球穿孔・眼内異物を疑います。金属異物の検出と位置確認には眼窩部単純CTが有用です。磁性体の可能性がある状態でMRIを行うと、異物が動いて損傷を悪化させる危険があります。
各選択肢の検討
a.網膜血管病変などの評価で用いますが、金属異物の初期検出にはCTを選びます。
b.正しい。眼内・眼窩内の高吸収金属異物と周囲損傷を評価できます。
c.網膜機能の検査で、異物の位置を確認する初期検査ではありません。
d.状況により有用ですが、眼球開放創が疑われる場合にはプローブの圧迫で損傷を悪化させるため慎重に判断します。
e.磁性体異物を除外する前には行いません。
覚えるポイント
眼球を圧迫せず保護し、画像評価と並行して緊急眼科診療につなげます。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。