自己免疫性胃炎と悪性貧血|第117回医師国家試験A7

第117回医師国家試験 A7(2023年)

正答:a

問題

自己免疫性胃炎〈A型胃炎〉に合併するのはどれか。

a.悪性貧血

b.溶血性貧血

c.悪性リンパ腫

d.鉄欠乏性貧血

e.再生不良性貧血

正答の理由

公式正答はaの悪性貧血です。胃体部の壁細胞障害に伴う内因子の不足によりビタミンB12の吸収が低下し、巨赤芽球性貧血を生じます。ただし自己免疫性胃炎では無酸症による鉄吸収障害から鉄欠乏性貧血も合併し得るため、dを医学的に起こらないとは説明できません。

各選択肢の検討

a.公式正答。内因子不足によるビタミンB12吸収障害を背景に生じます。

b.赤血球破壊を主体とする貧血で、A型胃炎から直接説明する代表的合併症ではありません。

c.胃MALTリンパ腫ではH. pylori感染との関連が重要で、本問の典型的組合せは悪性貧血です。

d.実際には合併し得ます。低酸・無酸による鉄吸収低下が関係し、悪性貧血より先に現れることもあります。本問の公式単一正答はaです。

e.造血幹細胞の障害による汎血球減少が主体で、内因子不足とは機序が異なります。

覚えるポイント

公式解答と医学的知識を分けて理解します。A型胃炎ではB12欠乏と鉄欠乏の両方を評価します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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