第116回医師国家試験 F52(2022年)
正答:e
問題
20歳の男性。右足関節の外側部痛を主訴に来院した。昨日、サッカーの練習中に右足関節を捻り受傷した。右足関節の外果周囲に皮下出血を伴う腫脹を認める。右足関節のエックス線写真(別冊No.12A)と受傷肢位を強制したストレスエックス線写真(別冊No.12B)とを別に示す。
右足関節の状態として適切なのはどれか。
a.強直
b.拘縮
c.破壊
d.変形
e.不安定性

正答の理由
外側部の腫脹・皮下出血と、受傷肢位を強制した際の距骨傾斜・関節裂隙の開大から、靱帯損傷による関節不安定性を考えます。静止時の形だけでなく、外力で異常な動きが現れることがポイントです。
画像の見方
Aと比較してBのストレス下では距骨が内反方向へ傾斜し、足関節外側の関節裂隙が開大しています。外側支持機構の損傷による不安定性に対応します。
各選択肢の検討
a.関節が動かなくなる状態で、提示所見と反対です。
b.軟部組織の短縮などで可動域が制限される状態です。
c.関節構造そのものの破壊を示す問題ではありません。
d.持続する形態異常というより、負荷で生じる異常な動きが示されています。
e.正しい。支持靱帯の損傷によりストレスで異常な傾斜が現れます。
覚えるポイント
ストレス撮影で増える異常な関節運動は不安定性。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。