正常妊娠末期の血液・生化学的変化|第116回医師国家試験F30

第116回医師国家試験 F30(2022年)

正答:d・e

問題

正常な妊娠経過において妊娠前と比較して妊娠末期に増加するのはどれか。2つ選べ。

a.血小板

b.クレアチニン

c.ヘモグロビン

d.フィブリノゲン

e.総コレステロール

正答の理由

正常妊娠は凝固能が亢進した状態で、フィブリノゲンが増加します。また妊娠後半には脂質代謝の変化により総コレステロールが上昇します。一方、血漿量の増加は血球成分を希釈し、腎血流・GFRの増加は血清クレアチニンを低下させます。

各選択肢の検討

a.増加するものとしては選びません。正常妊娠でも希釈や消費等により軽度低下し得ます。著明な減少を生理的と判断してはいけません。

b.低下します。GFRが増え、非妊娠時より低い値となります。

c.濃度は低下傾向です。赤血球量も増えますが血漿量の増加がより大きく、希釈性の変化が生じます。

d.正しい。妊娠に伴う凝固能亢進の一部として増加します。

e.正しい。妊娠後半の生理的な脂質変化として増加します。

覚えるポイント

妊娠末期はフィブリノゲン・脂質が増加し、Hbと血清クレアチニンは低下傾向。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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