糸球体濾過の分子サイズ選択性|第116回医師国家試験F25

第116回医師国家試験 F25(2022年)

正答:a

問題

正常糸球体で最も濾過されにくいのはどれか。

a.IgG

b.イヌリン

c.グルコース

d.ナトリウム

e.クレアチニン

正答の理由

正常な糸球体の濾過障壁は、血球や大きな蛋白を血管内に保持し、小分子を通します。IgGは分子量約15万の大きな免疫グロブリンであり、挙げられた物質の中で最も濾過されにくいものです。尿に最終的にどれだけ排泄されるかは、濾過後の尿細管再吸収・分泌にも左右されます。

各選択肢の検討

a.正しい。大きな蛋白分子であり、正常糸球体では濾過が強く制限されます。

b.自由に濾過され、通常は尿細管で再吸収・分泌されないため、GFR測定の基準物質となります。

c.自由に濾過されますが、正常血糖では近位尿細管でほぼ全量再吸収されます。

d.濾過されますが、その大部分が尿細管で再吸収されます。

e.濾過され、さらに尿細管から少量分泌されます。そのためクレアチニンクリアランスはGFRをやや過大評価し得ます。

覚えるポイント

濾過されにくい大分子蛋白と、濾過後に再吸収される小分子を区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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