第116回医師国家試験 F17(2022年)
正答:c
問題
生活保護について正しいのはどれか。
a.生活保護基準は都道府県が定める。
b.被保護世帯数は近年減少傾向にある。
c.被保護世帯数は高齢者世帯が最も多い。
d.生活保護の開始は要介護状態が最も多い。
e.生活保護受給者は国民健康保険に加入している。
正答の理由
出題時期の被保護世帯の類型では、高齢者世帯が最も多く、過半数を占めています。厚生労働省の令和3年12月分の集計でも、高齢者世帯は約90.7万世帯、構成割合55.4%です。「近年」という統計の時点は出題当時として読みます。
各選択肢の検討
a.誤り。保護基準を定めるのは厚生労働大臣です。地域の生活費の違いは級地等で反映されます。
b.誤り。出題当時、世帯数は長期的な増加の後、高水準で推移しており、減少傾向とはいえません。被保護人員の推移とは区別します。
c.正しい。高齢者世帯が最大の区分であり、その中でも単身世帯が多くを占めます。
d.誤り。要介護認定だけで保護が開始される制度ではなく、収入・資産等と最低生活費を比較して判断します。要介護状態が最多との説明は適切ではありません。
e.誤り。生活保護受給者は原則として国民健康保険の適用除外で、必要な医療は医療扶助等で保障されます。被用者保険の資格がある場合はその給付が優先します。
覚えるポイント
被保護世帯は高齢者世帯が最多。保護基準は厚生労働大臣が定める。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。