第116回医師国家試験 E15(2022年)
正答:c
問題
疾患と聴診所見の組合せで正しいのはどれか。
| 選択肢 | 疾患 | 聴診所見 |
|---|---|---|
| a | COPD | stridor |
| b | 胸膜炎 | rhonchi |
| c | 石綿肺 | fine crackles |
| d | 肺水腫 | Hamman’s crunch |
| e | 気管支喘息 | friction rub |
正答の理由
石綿肺は肺間質の線維化をきたし、肺底部を中心とする吸気終末のfine cracklesを認めます。気道狭窄による連続性ラ音や胸膜摩擦音と区別します。音だけで石綿肺と確定せず、曝露歴、画像、呼吸機能などを合わせます。
各選択肢の検討
a.stridorは主に上気道の狭窄を示します。COPDでは呼気性のwheezes等を認めます。
b.胸膜炎では胸膜摩擦音〈friction rub〉が手掛かりです。rhonchiは太い気道内の分泌物等による連続性ラ音です。
c.正しい。肺線維化に伴う吸気終末の細かい断続性ラ音が合います。
d.Hamman’s crunchは心拍に同期する軋轢音で、縦隔気腫等を考えます。肺水腫ではcrackles等を認めます。
e.気管支喘息ではwheezes等の連続性ラ音を聴取します。friction rubは胸膜由来です。
覚えるポイント
石綿肺などの肺線維化では、肺底部の吸気終末fine cracklesが手掛かり。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。