HIVスクリーニング陽性後の確認検査|第116回医師国家試験D68

第116回医師国家試験 D68(2022年)

正答:c・e

問題

23歳の男性。咽頭痛、嘔吐および下痢を主訴に来院した。半年前から不特定多数の異性との性交渉を繰り返していた。2週間前から間欠的に39℃台の発熱があり、1週間前から咽頭痛が出現した。2日前から嘔吐と下痢も加わり持続するため受診した。

身体所見では明らかな異常を認めなかったが、血液検査においてHIV抗原・抗体同時スクリーニング検査が陽性であった。

HIV感染の確定に必要な検査はどれか。2つ選べ。

a.咽頭培養

b.血液培養

c.血中HIV RNA定量検査

d.CD4陽性Tリンパ球数測定

e.Western blot法による抗HIV抗体測定

正答の理由

感染機会に続く発熱・咽頭痛・消化器症状とスクリーニング陽性から急性HIV感染を疑い、核酸検査と抗体確認検査を行います。公式正答はc・eです。ただし2020年の国内指針でも、抗体確認検査はHIV-1/2を同時に調べるイムノクロマト法とHIV-1核酸増幅検査の併用が推奨され、従来のWestern blot法との差が説明されています。急性感染期は抗体陰性・判定保留のことがあり、RNA検出と後日の再確認を組み合わせます。

各選択肢の検討

a.通常の培養でHIV感染を確認する検査ではありません。

b.HIVの確認検査ではありません。

c.正しい。HIV RNAを検出する核酸検査です。

d.免疫状態・重症度や治療方針の評価に用いますが、HIV感染の確定検査ではありません。

e.公式正答。従来の抗体確認法です。現在の標準手順ではイムノクロマト法のHIV-1/2抗体確認検査を用いる点も理解します。

覚えるポイント

HIV陽性スクリーニングだけで確定せず、抗体確認検査とHIV-1核酸検査を行う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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