第116回医師国家試験 D61(2022年)
正答:e
問題
23歳の女性(0妊0産)。初めて受けた子宮頸がん検診で異常を指摘された。自覚症状はない。
身長158cm、体重50kg。体温36.2℃。脈拍84/分、整。血圧106/66mmHg。呼吸数16/分。内診で子宮は正常大で可動性良好。両側付属器に腫瘤を触知しない。子宮頸部擦過細胞診像(別冊No.25A)とコルポスコピィ像(別冊No.25B)とを別に示す。
診断確定のために必要な検査はどれか。
a.子宮鏡
b.膀胱鏡
c.子宮内膜細胞診
d.下部消化管内視鏡
e.子宮頸部狙い組織診


正答の理由
擦過細胞診では核の腫大・濃染と核細胞質比の高い細胞がみられ、コルポスコピィでは白色上皮と点状の血管所見を認めます。子宮頸部の上皮内病変を疑い、異常部から狙い組織診を行って異型の程度や浸潤の有無を評価します。細胞診だけで病変の組織学的診断を確定しません。
画像の見方
核腫大・濃染と核細胞質比の高い細胞。白色上皮と点状血管所見を示す頸部の弱拡大・強拡大像。
各選択肢の検討
a.子宮腔内の観察に用いる検査で、頸部病変の確定診断にはeです。
b.膀胱の検査であり、本例の最初の確定検査ではありません。
c.子宮体部・内膜病変の評価で、頸部の異常部の組織診とは異なります。
d.直腸等への進展評価が必要な状況とは異なります。
e.正しい。コルポスコピィで異常部を確認して生検します。
覚えるポイント
頸部細胞診異常はコルポスコピィと狙い組織診で病理診断する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。