統合失調症を示唆する作為体験|第116回医師国家試験D2

第116回医師国家試験 D2(2022年)

正答:a

問題

統合失調症を強く示唆する患者の発言はどれか。

a.「自分は電波で操られている」

b.「(壁のしみを指して)虫が這っている」

c.「電車の中で発作が起こるのが心配です」

d.「人前では緊張して思うように話すことができません」

e.「鍵をかけたのか何度も確認しないと気が済みません」

正答の理由

自分の意思や行動が外部の力に操られているという訴えは、させられ体験・作為体験を示唆します。統合失調症でみられる特徴的な体験ですが、この発言だけで確定診断するのではなく、他の症状や経過、身体疾患・物質の影響等を評価します。

各選択肢の検討

a.正しい。自分の行動が電波という外力で操作されるという作為体験を示唆します。

b.実在する壁のしみを虫と見誤る錯視で、統合失調症に特異的な所見ではありません。

c.発作の再発への予期不安などを考える訴えです。

d.社交不安などを考える訴えで、統合失調症に特異的ではありません。

e.強迫観念に伴う確認行為を考える訴えです。

覚えるポイント

外力に自分の意思・行動が支配される体験を作為体験という。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第116回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました