慢性炎症に伴う貧血の鉄代謝|第116回医師国家試験C18

第116回医師国家試験 C18(2022年)

正答:b

問題

慢性炎症に伴う貧血で増加するのはどれか。

a.血清鉄

b.フェリチン

c.網赤血球数

d.ハプトグロビン

e.平均赤血球容積〈MCV〉

正答の理由

公式正答はフェリチンです。炎症によりヘプシジンが増加し、腸管からの鉄吸収や貯蔵細胞からの鉄放出が抑えられます。血清鉄が低下する一方、鉄を貯蔵するフェリチンは急性期反応も反映して正常〜高値になります。ただし、ハプトグロビンも急性期蛋白であり、炎症時に増加し得ます。「炎症では増加しない」と否定することはできません。

各選択肢の検討

a.鉄の利用障害により低下するのが典型です。

b.正答。貯蔵鉄と急性期反応を反映し、鉄欠乏性貧血との鑑別に役立ちます。

c.炎症による造血抑制があり、貧血に見合う増加が乏しいのが一般的です。

d.公式正答には含まれませんが、炎症で増加し得る急性期蛋白です。溶血時の低下と混同しません。

e.正球性が多く、経過により小球性にもなります。上昇が特徴ではありません。

覚えるポイント

慢性炎症の貧血は血清鉄低値・フェリチン正常〜高値。ハプトグロビンにも急性期反応がある。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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