乳児頭蓋の前頭縫合|第116回医師国家試験C4

第116回医師国家試験 C4(2022年)

正答:b

問題

頭部CT画像から三次元再構成して得た乳児頭蓋の画像(別冊No.1)を別に示す。

成人するまでに消失する縫合線はどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

乳児頭蓋3D-CTの前面・左側面・後面・上面像と縫合線①〜⑤
厚生労働省 第116回C別冊No.1:乳児頭蓋3D-CT / 出典:厚生労働省・第116回C別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

②は左右の前頭骨を正中で隔てる前頭縫合〈metopic suture〉です。通常は乳幼児期に癒合し、成人までには明瞭でなくなります。ただし成人にも前頭縫合が残存する正常変異があり、「すべての成人で必ず消える」とはしません。大泉門の閉鎖と個々の縫合線の癒合も区別します。

画像の見方

前面像の正中で左右の前頭骨を隔てる②が前頭縫合です。①は冠状、③は鱗状、④はラムダ、⑤は矢状縫合に対応します。四方向の画像と丸数字を対応させます。

各選択肢の検討

a.①は冠状縫合です。前頭骨と頭頂骨の境界にあります。

b.正しい。②は左右前頭骨間の前頭縫合です。

c.③は鱗状縫合です。頭頂骨と側頭骨の境界にあります。

d.④はラムダ縫合です。頭頂骨と後頭骨の境界にあります。

e.⑤は矢状縫合です。左右頭頂骨の境界にあります。

覚えるポイント

早期に生理的癒合するのは前頭縫合。成人での残存は正常変異としてあり得る。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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