HBs抗原陽性患者の針刺し後のHBV感染予防|第116回医師国家試験A55

第116回医師国家試験 A55(2022年)

正答:e

問題

24歳の医療職。採血中に患者に使用した注射針を誤って指に刺した。患者と医療職の検査結果を示す。

患者:HBs抗原(+)、HBs抗体(−)、HCV抗体(−)

医療職:HBs抗原(−)、HBs抗体(−)、HCV抗体(−)

医療職への対応として適切なのはどれか。

a.無投薬

b.HBワクチンの単独投与

c.核酸アナログ製剤の投与

d.抗HBsヒト免疫グロブリンの単独投与

e.HBワクチン及び抗HBsヒト免疫グロブリンの投与

正答の理由

感染源がHBs抗原陽性で、被曝した医療職にはHBs抗体がありません。本問では感受性がある医療職として、抗HBsヒト免疫グロブリンによる受動免疫とHBワクチンによる能動免疫を併用します。実臨床ではワクチン接種歴と過去の抗体獲得記録も確認して対応を決めます。

各選択肢の検討

a.本問のように感染防御が確認できない被曝者では予防処置が必要です。

b.HBワクチンだけでは、直後の防御に必要な受動免疫を補えません。

c.核酸アナログは慢性B型肝炎などの治療薬で、通常の針刺し後予防として選びません。

d.短期の受動免疫に加え、今後の防御のため能動免疫も必要です。

e.正しい。免疫グロブリンとワクチンを別部位に速やかに投与し、ワクチン接種と感染のフォローを行います。

覚えるポイント

HBV針刺しでは感染源HBs抗原と被曝者の接種歴・抗体獲得歴を確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第116回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました