月経不順妊婦の妊娠週数とCRL|第115回医師国家試験F45

第115回医師国家試験 F45(2021年)

正答:b

問題

32歳の女性。市販の妊娠検査薬で陽性となったため来院した。月経周期は20日〜60日と不規則で、最終月経開始日は受診日の10週前であった。基礎体温は記録していない。既往歴に特記すべきことはなかった。腟鏡診にて性器出血は認めない。経腟超音波検査にて子宮内に胎児を認め、頭殿長〈CRL〉は14 mm(8週0日相当)、胎児心拍数は180 bpmであった。

妊婦に対する説明で、正しいのはどれか。

a.「子宮内感染が疑われます」

b.「胎児は順調に発育しています」

c.「流産する可能性が高いと思います」

d.「入院して安静にする必要があります」

e.「分娩予定日は最終月経から決定します」

正答の理由

月経周期が不規則なため、最終月経から計算した10週をそのまま妊娠週数とすることはできません。子宮内にCRL 14 mmの胎児と心拍を認め、8週相当として矛盾しない所見です。この時期は胎児心拍数が速くなる時期でもあり、提示所見だけで感染や流産の可能性が高いとは判断しません。妊娠初期のCRLを用いて週数・予定日を評価し、その後の健診で発育を確認します。

各選択肢の検討

a.感染を示す母体所見はなく、胎児心拍数180 bpmだけから子宮内感染とは判断しません。

b.正しい。月経不順を考慮すれば、子宮内胎児と心拍を認める所見はこの時期の経過として適切です。将来の経過を保証するという意味ではありません。

c.最終月経計算とのずれだけで発育不良や流産の高リスクとは判断しません。

d.出血などの異常所見は示されず、入院安静を必要とする根拠はありません。

e.月経周期が不規則な場合は、初期超音波のCRLなどを重視して週数・予定日を決めます。

覚えるポイント

月経不順では最終月経だけでなく、初期超音波のCRLから週数を評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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