第115回医師国家試験 F10(2021年)
正答:a
問題
各病態で使用する医薬品と投与経路の組合せで正しいのはどれか。
| 選択肢 | 病態・医薬品 | 投与経路 |
|---|---|---|
| a | アナフィラキシーショックにおけるアドレナリン | 筋肉注射 |
| b | 下腿挫創における破傷風トキソイド | 静脈内注射 |
| c | 高血圧緊急症におけるカルシウム拮抗薬 | 舌下投与 |
| d | 糖尿病性ケトアシドーシスにおけるインスリン | 皮下注射 |
| e | 熱性けいれんにおけるジアゼパム | 皮下注射 |
正答の理由
アナフィラキシーの初期治療ではアドレナリンを大腿前外側に筋肉注射します。高血圧緊急症は病態に応じて調節可能な静注薬等で管理し、急激で予測しにくい降圧を避けます。DKAでは通常インスリン静注が基本ですが、現在の指針では合併症のない軽症・中等症に適切な監視下で超速効型インスリンアナログの皮下注を用いる選択肢もあり、dを全例禁忌とはしません。
各選択肢の検討
a.正しい。アドレナリン筋注は初期治療の中心です。
b.トキソイドを静脈内投与しません。承認された製剤の用法に従います。
c.舌下投与による急な降圧は避け、標的臓器障害に応じて慎重に調節します。
d.試験の標準的な初期対応は持続静注です。ただし監視可能な軽症・中等症での皮下注プロトコルもあり、全ての皮下注を誤りとしません。
e.発作持続時には適切な静注等、状況に応じた経路を用い、通常の皮下注は用いません。
覚えるポイント
薬剤名だけでなく経路を確認。例外的なDKA皮下注を一般的初期対応と混同しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。