メタ分析は研究ごとの効果指標を統合する|第115回医師国家試験F3

第115回医師国家試験 F3(2021年)

正答:c

問題

メタ分析〈メタアナリシス〉について正しいのはどれか。

a.異なる指標を統合することができる。

b.指標を統合することで標準誤差は大きくなる。

c.研究から抽出した指標を用いて統合指標を算出する。

d.できるだけ多くの研究を選択して出版バイアスを防止する。

e.対象者をプールすることでデータを統合して再解析する研究である。

正答の理由

一般的な集約データのメタ分析では、各研究の効果推定値と標準誤差等を用いて重み付けし、統合した効果指標を求めます。研究数を増やすだけで出版バイアスを防げるわけではありません。個々の参加者データを集めるIPDメタ分析もありますが、全てのメタ分析の定義ではありません。

各選択肢の検討

a.比較可能な効果尺度に揃える必要があります。異なる尺度も標準化等で扱える場合がありますが、任意の異種指標をそのまま混ぜることはできません。

b.通常は情報量増加により精度向上を期待します。ただし異質性やモデルも影響し、標準誤差の変化を一律には断定しません。

c.正しい。研究ごとの効果指標を統計的に統合します。

d.未公表研究等の探索や事前に定めた選択基準が必要で、数だけで出版バイアスは防げません。

e.IPDメタ分析という方法は存在しますが、通常の集約データを使うメタ分析全体を説明した定義ではありません。

覚えるポイント

研究単位の効果量の統合と、参加者データを集めるIPD解析を区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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