情報バイアスを通常の交絡調整で解消しない|第115回医師国家試験E17

第115回医師国家試験 E17(2021年)

正答:e

問題

臨床研究におけるバイアスと交絡について誤っているのはどれか。

a.情報バイアスは対象者から情報を得る際に生じる。

b.選択バイアスは対象者の選択方法から生じる。

c.交絡因子は研究デザインにより調整できる。

d.交絡因子は原因と結果の両方に関連する。

e.情報バイアスは統計的手法で調整できる。

正答の理由

情報バイアスは測定・記録・想起等の系統的な誤りで、収集後に通常の多変量解析を行えば除去できるものではありません。標準化や盲検化など、研究計画・測定時の対策が重要です。妥当性検証データ等を使う測定誤差モデルや定量的バイアス解析はありますが、一般的な交絡調整と同じように自動的に修正できるという意味ではありません。

各選択肢の検討

a.正しい。曝露や転帰の測定・収集方法に由来します。

b.正しい。研究への参加・選択の仕組みが比較を歪めます。

c.無作為割付、制限、マッチング等の研究デザインで対処できます。

d.曝露と転帰の双方に関連し、通常はその因果経路上の中間因子ではないことが重要です。

e.誤りで正答。通常の統計的交絡調整だけで、誤測定された情報を回復できるわけではありません。

覚えるポイント

情報の系統誤差は収集前から予防する。交絡調整とは別の問題。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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