第115回医師国家試験 D4(2021年)
正答:e
問題
心アミロイドーシスについて誤っているのはどれか。
a.二次性心筋症である。
b.心電図で低電位差を認める。
c.心筋生検が診断に有用である。
d.左室拡張障害による心不全を生じる。
e.老人性全身性アミロイドーシスでは免疫グロブリンが心臓に沈着する。
正答の理由
老人性全身性アミロイドーシスと呼ばれた病態は、現在の野生型トランスサイレチン型(ATTRwt)に相当し、主な沈着蛋白はトランスサイレチンです。免疫グロブリン軽鎖が沈着するAL型と区別します。
各選択肢の検討
a.正しい。アミロイド沈着に伴う二次性・浸潤性心筋障害です。
b.正しい。低電位差を認めることがありますが、全例に必発ではありません。
c.正しい。心筋生検は沈着の確認と病型評価に有用です。一方、条件により非生検診断も可能です。
d.正しい。心筋の硬さが増し、拡張障害と心不全を生じます。
e.誤りで正答。ATTRwtの主成分はトランスサイレチンであり、免疫グロブリン軽鎖はAL型です。
覚えるポイント
心アミロイドーシスは沈着の有無だけでなくALかATTRかを区別する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。