第115回医師国家試験 C42(2021年)
正答:c
問題
59歳の男性。肺がん検診で胸部異常陰影を指摘され来院した。胸部エックス線写真(別冊No.9A)及び胸部単純CT(別冊No.9B)を別に示す。
病変の発生部位として正しいのはどれか。
a.右上葉
b.右中葉
c.右下葉
d.右胸膜
e.後縦隔

正答の理由
CTでは右肺の後方・胸膜直下に、すりガラス影を伴う不整形の肺内陰影がみられます。病変は右下葉に位置します。正面胸部写真で右中肺野に重なっていることと、右中葉にあることは同義ではありません。CTで肺内か胸膜・縦隔か、葉間裂のどちら側にあるかを確認します。この画像だけで腫瘍の組織型まで確定することはできません。
画像の見方
Aでは右中肺野外側に淡い陰影があります。Bでは右肺の後方・胸膜直下の肺実質内に、すりガラス影を伴う不整形陰影があり、右下葉に局在します。
各選択肢の検討
a.CT上、病変は右上葉の位置ではありません。
b.右中葉はより前方に位置し、本病変の後方局在と合いません。
c.正しい。右肺後方の下葉に病変があります。
d.胸膜に近接していますが、中心は肺実質内です。
e.椎体周囲の縦隔腫瘤ではなく、肺野内の病変です。
覚えるポイント
正面写真の「中肺野」と解剖学的な「中葉」を混同しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。