一次妄想は妄想着想・妄想気分・妄想知覚|第115回医師国家試験C33

第115回医師国家試験 C33(2021年)

正答:a・c・e

問題

統合失調症の一次妄想と考えられる患者の言葉はどれか。3つ選べ。

a.「(突然)自分は聖徳太子の子孫であるとわかった」

b.「(食事の途中で)誰かが自分の食事に毒を盛っている」

c.「(漠然と)何か恐ろしいことが起こりそうでひどく怖い」

d.「(電車の客が会話する様子を見て)自分の悪口を話している」

e.「(隣家を見て)あの玄関の形は明日自分が死ぬことを意味している」

正答の理由

一次妄想は、心理的な経過からその成立を十分に了解できない妄想体験です。aは突然確信が生じる妄想着想、cは周囲が不気味に変化したように感じる妄想気分、eは実際の知覚に直接には結び付かない特別な意味を与える妄想知覚に対応します。妄想の内容が奇異かどうかだけで分類しないことが大切です。

各選択肢の検討

a.正しい。突然、自分の出自について確信する妄想着想です。

b.被毒妄想という内容ですが、この発言だけでは一次妄想の成立形式までは判断できません。

c.正しい。何か恐ろしいことが起こるという漠然とした切迫感は妄想気分に対応します。

d.他人の会話を自分への悪口と受け取る関係妄想的な発言です。本問の一次妄想を示す3つには選びません。

e.正しい。実際の玄関の形という知覚に、自分の死という直接の関連がない意味を与える妄想知覚です。

覚えるポイント

妄想の内容よりも、それが成立する体験の形式に着目する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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