第115回医師国家試験 C26(2021年)
正答:b・c
問題
血液細胞に関する記載で正しいのはどれか。2つ選べ。
a.赤血球の寿命は約30日である。
b.造血幹細胞は多分化能を有する。
c.好中球は分葉核球と桿状核球を指す。
d.乳幼児の主な造血組織は肝臓である。
e.血小板は巨核球の核が断片化して産生される。
正答の理由
造血幹細胞には自己複製能と各種血球へ分化する能力があります。末梢血で成熟好中球を分類すると、分葉核球と桿状核球に分けられます。血小板は巨核球の細胞質から生じる無核の断片で、巨核球の核の断片ではありません。
各選択肢の検討
a.赤血球の寿命は通常約120日です。
b.正しい。赤血球、白血球、血小板系などへ分化できます。
c.正しい。末梢血の好中球の代表的な核形態による区分です。骨髄の発達段階にはさらに幼若な細胞があります。
d.出生後の主要な造血組織は骨髄です。肝臓は胎生期に主要な造血を担います。
e.血小板は巨核球の細胞質に由来し、核は含みません。
覚えるポイント
造血幹細胞は多分化能、血小板は巨核球の細胞質由来の無核断片。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第115回医師国家試験問題および正答
- American Society of Hematology:血球の基本、寿命と血小板
- ASH Image Bank:桿状核好中球と分葉核好中球
- NHLBI:造血幹細胞と骨髄での血球産生
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。