第115回医師国家試験 C23(2021年)
正答:d
問題
精神科における治療時の写真(別冊No.4)を別に示す。
この治療が有効な疾患はどれか。
a.てんかん
b.強迫性障害
c.緊張型頭痛
d.うつ病性障害
e.注意欠陥多動性障害〈ADHD〉

正答の理由
写真は頭部に電極を当てて行う電気けいれん療法〈ECT〉です。治療抵抗性や重症のうつ病、緊急に改善を要する病態などで適応を検討します。現在は通常、全身麻酔と筋弛緩薬を用いる修正型ECTを行います。写真だけから麻酔薬・筋弛緩薬の実際の投与状況までは分かりません。
画像の見方
左右の側頭部に電極を当て、背景の電気刺激装置へ接続しています。口腔内には咬傷を防ぐ保護具がみられます。磁気コイルによる刺激ではなく、頭部への通電で発作を誘発するECTを示し、うつ病性障害への適応につながります。写真から薬剤の投与内容を確定することはできません。
各選択肢の検討
a.発作を誘発する治療ですが、てんかんの通常の治療として選ぶものではありません。
b.認知行動療法や薬物療法などが基本で、通常のECT適応ではありません。
c.ECTの代表的な適応ではありません。
d.正しい。重症・治療抵抗性うつ病などで有効性があります。
e.通常は心理社会的支援や適切な薬物治療などを検討します。
覚えるポイント
頭部電極によるECTは、特に重症・治療抵抗性うつ病の治療選択肢。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。